親指の付け根が痛むドケルバン病(腱鞘炎)になる原因とメカニズム、専門施術法を解説!

 

ビンの蓋を開けようと力を込めると親指の付け根が痛い

スマホやマウスを操作すると親指や手首が痛い、痺れる

赤ちゃんを抱っこすると親指や手首が痛い

 

別にぶつけたとか捻った覚えないけど・・・なんだろ?

と思って整形外科や病院に行ったら

 

腱鞘炎ですね。

とか

ドケルバン病です。

と診断されます。

 

使いすぎが原因です。

もしくは高齢の方だと、

軟骨がすり減ってるのが原因です。

と言われることも。

 

治療といえば注射やシップ。

一般的な整骨院では電気流してマッサージやテーピングといったところです。

 

基本、

親指を使わないようにしてください。

と言われ、サポーターや症状が酷いとギプス固定するよう言われたりもします。

でも、仕事や家事育児で使わない訳にもいかずなかなか良くならないのが現状です。

 

最終的に手術を勧められることも多いですね。

 

ですが安心してください。

 

親指の腱鞘炎・ドケルバン病は正しく治療すれば、早期の改善が可能です。

きちんと治療すれば、痛みや違和感はこの方↓のように改善していきます。

 

 

医者に行ってもすぐ治らんのにホンマかいな?

と思われるかもしれませんね。

 

そんな疑問をもつあなたに、なぜ柔道整復で改善するのか、ドケルバンになる原因とメカニズムから解説していきましょう!

 

親指の腱鞘炎・ドケルバン病の原因とメカニズム

あなたの親指が腱鞘炎なのかテストしてみましょう。

親指を掌の中にいれて四本の指を握ります。

そのまま手首を小指側に傾けたときに親指側の手首に痛みがあるとドケルバン病確定です。

 

痛みとまではいかなくても、スジが突っ張ったような、引き攣れたような感じがあるとドケルバン病です。

 

日常生活では、親指を伸ばしたり内側に曲げたりすると親指付け根や手首に痛みを感じます。

 

40歳以上の女性や、育児中の女性に多くみられます。

最近では若い人でもスマホ操作で痛みが出る人が増えたので、スマホ腱鞘炎とかスマホ指とかの名前で雑誌やテレビで見たことがあるかもしれませんね。

 

初期のうちは指や手首を動かさない限りはなんともないのですが、進行すると、何もしなくてもズキズキ痛むようになることもあります。

 

親指の腱鞘炎・ドケルバン病は指の使いすぎが原因?

ドケルバン病の痛みの発生源は、黄色で示した親指を伸ばす腱(母指伸筋腱)です。

 

この腱は、手首に備わる腱鞘というトンネルを通って指先まで伸びていて、この腱の引っ張りにより親指を伸ばしたり起こしたりできます。

 

 

 

整形外科医学では、親指の使いすぎで腱鞘が炎症を起こし、痛みや腫れが発生するとしています。

日本整形外科学会「ドケルバン病」

 

 

簡単に言えば、腱と腱鞘が擦れ過ぎて傷ついてしまっている、ということです。

 

整形外科の治療は基本安静→手術

 

原因が使いすぎということなので、親指を使わないように言われます。

安静が第一ということですね。

 

その上で、痛みを和らげるために傷ついた腱や腱鞘の腫れを治めるためにシップ貼ったり薬を塗ったりしますが、効きはイマイチです。

 

まぁまぁ痛いですが注射という手もあります。

打ってもらったら直ぐ痛みが退いたというケースもあれば、全く注射効果なし、というケースもあります。

このへんは病状の進行具合の違いか、医師の技量の差でしょう。

 

それで痛みが退いていくようなら良し。

改善しないようなら簡易ギプスで固定3~4週間。

それでもダメなら手術を勧められるでしょう。

 

ちなみに一般的な整骨院では、電気治療や腕のマッサージ、親指のテーピングやサポーターで治療を進めていきます。

 

いずれにせよ安静が絶対条件なのがネックですね。

だって、使いすぎなのは使わざるを得ない仕事や家事育児をしているからであって、使わんで済むならとっくにそうしてるはずです。

 

治療を受けても治らず、最終的に仕事を辞めて手を使わない仕事に替わる方も多いようです。

暫く安静にしていて痛みが退いたと思って使いだしたら、また痛くなった、ぶり返した!ていうパターンも多い。

 

使いすぎが原因っていうから安静にしてたのに、治らない!

 

なぜか?

 

これは腱鞘炎の原因は使いすぎではなく、もっと別の機能的な問題があるからなんです。

 

メカニズムから解く腱鞘炎の本当の原因と治療法

 

さて、本題です。

 

先に結論を言ってしまいますね。

 

親指の腱鞘炎・ドケルバン病は、親指付け根関節の脱臼(捻挫)によって発症します。

脱臼なので、原因は外力です。

 

ええっ?脱臼?

と思うかもしれませんが、ホントです。

 

脱臼と聞けば見た目関節がとんでもない方向に曲がって外れてるイメージかと思いますが、腱鞘炎の場合は亜脱臼と言われるごく僅かな関節のズレ、歪みのことです。

 

まず、受傷のメカニズムから解説しましょう!

 

親指の腱鞘炎・ドケルバン病になるメカニズム

ドケルバンは、腱鞘というトンネルと、親指を伸ばす働きをもつ腱が擦れて傷つくので痛みが出ると言いましたね。

 

腱鞘は、親指側の手首を構成する手根骨という小豆大の複数の骨にくっついています。

 

 

なので腱が動くと手根骨も一緒に連動して、親指がスムーズに動くようになってます。

 

ですが手根骨の配列が亜脱臼をおこして微妙に狂ってしまうと、腱鞘の形は歪んでしまいます。

 

この歪んだ腱鞘の中を親指を動かすごとに腱がスライドするので、そこで摩擦がおきて傷がつくというわけです。。

 

例えて言えば、道路のトンネルの中に段差ができてて、車でそこ走るとガタン!てなるのと同じ。

車は傷んでしまいますよね。

 

人間と車との違いは、人間は生き物なので傷がついても自然に回復していきます。

一旦傷がついても、休んでいれば自然に治る。

 

安静にしろ、てのは、「トンネル通るな、通らんかったら車は傷まない」てことと一緒なんですが、歪みは自然に治らないので、使うのを再開するとまた傷がついて痛み出すのです。

 

腱鞘炎・ドケルバン病の治療は関節整復が有効

 

腱鞘炎の根本的な原因は手首の骨の配列の歪みなので、手技による関節整復で歪みを治すのが一番効果的です。

 

症状が軽ければ一回整復するだけで痛みも違和感も消失することも珍しくありません。

 

ギプスやゴツイ装具をする必要もないので、仕事や家事育児に支障なく治療できるので好評です。

 

痛みをこらえて暫く指を使っていた場合は腱や腱鞘じたいが硬くなっているので、あんまり酷い場合は着脱可能な特性の装具を睡眠時にだけしてもらうこともありますが、マッサージやストレッチだけの治療より圧倒的に早く治ります。

着脱可能な特性ギプス

当院の腱鞘炎・ドケルバン病専門治療を受けて治った方の声

冒頭でお見せしました「患者様の声」は、

同じようにネットで腱鞘炎専門の病院や治療院を探している人のために書いていただけませんか?

とお願いして書いていただいたものです。

 

 

この方は親指が痛むようになって暫くして整形外科に行くと、

腱鞘炎ですね。歳だから軟骨磨り減ってるね。暫く親指使わないようにね。様子見て手術しましょう。

と言われ、数回注射をしてもらったが効果なし。

 

リハビリ室で電気を当てたりマッサージを受けたり、理学療法士にストレッチ教えてもらってやってたけど全く効果なく。

辛抱してつかっていたけどとうとう我慢できなくなり、むかし当院の治療を受けたことのある知人のご紹介で受診されました。

 

結果的に3回の通院で完治し、非常に喜んでいただきました。

 

まとめ

  • 親指の腱鞘炎・ドケルバン病の原因は、「使いすぎ」ではなく手首の骨の配列の乱れ
  • 一般的な治療は電気・マッサージ・ストレッチ・安静固定で改善しなければ手術
  • 手首の骨の配列を関節整復で治せば比較的早期に改善可能

 

もしあなたが腱鞘炎・ドケルバン病になっていて、長い間治療を受けてるのに改善しない、あるいは腱鞘炎を治せる病院や整骨院を探しているというなら、この記事を参考にしてみてください。

 

神戸・明石にお住まいなら、ぜひ当院にご相談ください。

 

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