【症例】ジャンプをすると膝が痛むバスケットボール選手Yさん 15歳 高校生
こんにちは。
西明石・神戸市西区の痛み治療専門 はりま接骨院です。
今回は膝痛に悩んでいたバスケットボール選手のYさんの治療例を報告します。
Yさんは兵庫県の女子バスケットボールの強豪校の選手で15歳。
両膝が痛くなり、整形外科に行ったら
ジャンパー膝ですね
と診断を受ました。
暫く練習を休んでリハビリに通うように言われて何度か通院したけれど、全く改善せず。
いつまでも休んでいられないということで、紹介を受けて来院されました。
自覚症状はこのようなものでした。
- 階段の上り下りで膝が痛む
- バスケットボールプレー中、特にディフェンスで腰を落とすと膝が傷む
- 朝起きた時の膝の強張り
- じっと座っていたあとに立ちあがる時、膝が強張って伸ばしにくい
ジャンパー膝は太腿の前の筋肉(大腿四頭筋)の働きで膝のお皿の下縁部分が損傷して痛みを出します。
原因は大腿四頭筋が使いすぎ(オーバーユース)によって柔軟性が低下するためとされているので、だいたいどこの整形でも整骨院でも
とりあえず練習休んで安静に
と言われますが、原因は運動で使いすぎたからじゃありません。
普段の歩く・立つといった日常の動作で無意識のうちに大腿四頭筋によけいな負担がかかっているのが原因です。
ストレッチも指示されて一生懸命やっていたそうですが、ストレッチでケガは治りません。
特に慢性化した硬い筋肉には逆効果で、むしろよけいに悪くします。
日常の動作で大腿四頭筋によけいな負担がかかるのは、足の関節に問題があるか、姿勢に関係する骨盤や背骨に問題があるかです。
Yさんの場合、片膝だけに痛みがあるなら何か突発的な原因か、膝から下の関節の不具合が原因と考えられますが、両膝同時に痛みがでたとなると、膝から上の骨盤や姿勢の問題のほうが大きいと考えられました。
痛みの発生源は、負担が蓄積して硬くなった膝のお皿周りの筋膜です。
膝を曲げて踏ん張ったとき、ここが伸びて筋力を出さないといけないのに、固まっているので伸びず痛みになっているというわけです。
固まっている筋膜部分は太腿全体をマッサージしてもなかなか軟らかくなりません。
ピンポイントで強く矯正整復してやったほうが圧倒的に早く痛みはとれます。
Yさんの膝の痛みは、一回の施術で屈伸運動時の痛みはなくなりました。
でも実際にバスケをしてみないと正確な回復度はわからないので、翌日から練習に復帰してできる範囲でバスケをしてもらいます。
バスケの動きの中で、どんなときにどこにどのような痛みが出るかを確認して、次回来院していただくようにしました。
ディフェンスの腰を落としたときの膝痛がすっきりしませんでしたが、痛みゼロで全力プレーできるようになったのは、施術3回後でした。
のち、膝に負担のかからない動き方や、姿勢の矯正などを指導して、計4回の来院で治療終了としました。
Yさんに治療の感想をいただきました。
ジャンパー膝はストレッチやテーピング、サポーターで痛みを凌ぎながらスポーツを続ける人が多いです。
特にバスケットボールは半月版や十字靭帯を傷めることが多いので、膝に痛みを感じるとまず整形外科に検査に行く人が多い。
ジャンパー膝とわかれば、ストレッチを指示されたり、太腿筋を鍛えたりしますが治りは遅いですね。
一般的な整骨院の気持ちいいマッサージや電気治療も効果薄いです。
痛みのある局所の筋膜硬結を取り除いて、全身の筋と関節の連動(姿勢や歩き方)を改善すれば短期間の競技復帰が可能です。
あなたもジャンパー膝でお悩みなら、ぜひいちど私にご相談ください。
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