足首が痛いと言ったり痛くないと言ったりする小学低中学年のレントゲンで異常なしと言われて医者から精神的なものですねーとか言われる症状の話

ここで書くのは、足挫いてケガしたとか、オスグッド病とかシーバー病とかの、傷病名が付く足の痛みの話ではありません。
レントゲンやMRI検査で「ここが原因です」とか診断される足の痛みの話でもありません。

● 発症するのはだいたい小学校低学年から中学年

● 足首の痛みを訴える

● 痛くて歩けないとさっき言ったのに、しばらくしたらもう痛くないと普通に歩いている

● 日によって、または時間によって痛いと言ったり痛くないと言う

● 昨日寝るまでなんとも言ってなかったのに、朝になると痛くなってると言う

● レントゲンやMRIの検査で異常は見つからない

● 「精神的ストレスが原因ですね」とか「運動しすぎです」と言われる

だいたいこんな感じの症状を訴えるお子さんのお話です。

ネットでこれら症状の関連キーワードで検索すると、「オスグッド病」「シーバー病」「骨端症」などがヒットします。そのほかヒットするのが「成長痛」です。

でも、骨端症に含まれるオスグッドやシーバーは、レントゲンやMRIで明確に解りますし、運動する子が多く受傷します。次に「成長痛」なんですが、これはだいたいどこのサイトを見ても、
① 夕方から夜間に下肢(膝周囲が多い)の疼痛を訴える。
② 痛みの程度は様々で泣くほど痛がることもある。
③ さすってやったり抱っこしたりしていると痛みは改善して、翌朝にはまったく痛みは訴えない。
④ 痛みは不定期に繰り返しおこる。
⑤ 3歳から小学低学年の小児によくみられる。
⑥ 保育所や幼稚園、学校などでの生活には支障はない。
と書いていて、これも最初に書いた諸症状と多くが異なります。

最初は病院や整形外科に子供さんを連れていくので、そこで上述のようにレントゲンを撮り、場合によってはMRIを撮り、結果「骨に異常はありませんのでとりあえず湿布貼って安静に」と言われます。

そうして安静にしていても痛いと言ったり痛くないと言ったり、さっきまで歩けないと言っていたのに友達来たら走り回ってる・・・とかなって、また病院に連れて行っても「そうですかーもうしばらく様子みましょう」と言われ。

やっぱり治まらずまた連れて行ったら、終いに「精神的なものでしょうねー」「松葉づえor車いす使ってください」と半分まともに取り合ってくれない・・みたいな扱いを受ける。

というのが、だいたいの親御さんの語っていただける経緯です。

で、結論これは何なんだ?とことなんですが、これは足首の骨のズレが原因・・のことがあります。

ことがあります、ってなんやねんハッキリせんな、と思うでしょうが、これはあくまで私の今までの臨床経験上そう言ってるだけで、いわゆる医学的エビデンスはありません。なので医学書にも論文にもないし、整形外科医からしたら「ププ。なにそれ」な話でしかありません。

ちなみにgoogle様はこういう健康関連の情報については医師がエビデンスを基に書いた情報を重要視して検索上位に表示していくので、根拠のないこの記事を目にしているあなたはもしかしたら凄く幸運?かもしれません。

話が逸れましたが、なんでお前は足首のズレが原因て言うねん?証拠はあるんか?てことだと思いますので、語っていきます。

まず、患者さんを座らせて脚を揃えて左右を比べると、足先の向く角度に違いがあります。これは俯せにまっすぐ寝させても、左右の足先の向きに違いが出ます。

これは足関節捻挫と同じで、足首の距骨という骨の位置がごくわずかにズレることで起こります。
捻挫は、グキッとやったときに靭帯や腱を損傷して痛みを出しますが、この場合は距骨の位置だけなんか知らんけどズレてるのです。

ある程度成長して足に掛かる体重が増えること、活動量が増えること、あと骨が未発達で関節が非常に柔らかいこと、これら三要素が関わって、足首にかかる他愛もない体重負荷のタイミングや角度でズレるのだと考えられます。※エビデンスはありません・しつこいですけど

だから朝起きたら痛くなってる、というのは、眠っている間の寝相でズレるのと違うかなと思います。

関節のズレって、誰でも起こることで、たまになんか関節がしっくりきてない感じがして腕振ったら肘がパキってなってスッキリしたり、足首反ったらなんか挟まって邪魔してる感あってグリグリ回したらコキンとかいって治ったりするのがソレです。

なので、こういう足首は、脱臼を整復する要領で引っ張って捩じり戻せば、その場ですぐ足先の向きの左右差はなくなって痛みも感じなくなります。
傍で見てる親御さんからしたら「ウソー」てなもんです。

でも、これ一回整復したらOK、てことは珍しくて、やはりまたズレて痛いとなります。安定するのに少し時間がかかることがあるのです。なのでその都度整復して、なかなか安定しないときはテーピングや装具も併用します。

 

実はこの症状、私の姪っ子がなったんですよ。

整形行って車いす出されて心療内科行って、てなって、「お兄ちゃんこんなんどないかできる?」て妹に言われたのが最初。
早よ連れてこんかい、と思いましたけど、そりゃ痛い痛くないと言ってたら病気か思うでしょうから仕方ありません。

足首キュキュッと整復して一瞬で歩けるようになったらビックリしてましたね。

けどそのあと初めの二週間くらいは三日おきくらいに施術しました。だんだん頻度が減って、一ヵ月後にはもう全然大丈夫!と跳ね回るようになりましたが、四か月後くらいにまた痛いと言い出し、また三回ほど施術しました。それ以降全然問題なく成長し、今は高校生で運動部でバリバリやってます。

 

てことで、もしこれ読んで「ウチの子供のことや!」てピンときた方は、一回連れてきてください。

足首のズレが原因だったら、その場ですぐ治して見せます。

 

 

 

 

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