【症例】指先の痛み(へバーデン結節)で鍵盤を叩けなくなったピアノ講師Kさん 明石市40代女性

ピアノを弾くと指先が痛むへバーデン結節の症例
神戸市西区 へバーデン結節専門 はりま接骨院
今回は、指先の痛みで整形外科に行ったらへバーデン結節の診断を受けたピアノ講師Kさんの症例をご紹介します。
このページの目次
へバーデン結節とは?
ヘバーデン結節の直接の原因は不明ですが、加齢による関節軟骨の摩耗、指の使いすぎ、遺伝的要因、更年期の女性ホルモンバランスの変化などが複合的に関わっていると考えられています。指に繰り返し負担がかかることや、家族歴がある場合に発症リスクが高まることが指摘されており、特に女性に多く見られます。
ピアノ講師Kさんのへバーデン結節
へバーデン結節になるのは、ピアノやバイオリン、フルートなど、指先を酷使する楽器の演奏をする方も多いように思います。
発症後、長いあいだ様子を見て、症状が強くなってから来院される主婦やその他職業の方に比べて、音楽家の方は指先に異常を感じたらすぐに来院される傾向があるように思います。
Kさんは指先に痛みを感じてから3週間後に来院されました。
来院までの経緯
Kさんは初回来院の3週間前、お師匠さんのピアノの特訓をうけました。その最中に人差指の第一関節に少し痛みを感じたそうなんですが、レッスンを中断する訳にもいかず、そのまま弾き続けているとだんだん痛みが増してしまいました。数日経っても痛みが退かず、整形外科を受診ました。
「へバーデン結節ですね、治りません。」
「指先を使わないようにしてください。」
と言われたものの、ピアノ講師なのでそういうわけにもいかず、ネットで見たストレッチやテーピングで凌いでいたそうです。
痛みも退かず、また近いうちにお師匠さんのレッスンがあるのにこのままではどうにも困るということで、ネットで当院を見つけて来院されました。
Kさんのへバーデン結節の症状
来院時の自覚症状は、具体的には以下のようなときに痛みを感じるということです。
- ピアノの鍵盤を叩く
- ヘアスプレーの噴射ボタンや洗濯バサミを押す
- ボタンを外す
そのほか、
- 指先に力が入りにくいので鍵盤を強く叩けず、音が出せない
- 関節の曲げ伸ばしが思うようにいかずちゃんとピアノを弾けない
という、感覚的な問題も。
外見は第一関節が少し腫れて、指先が関節面で僅かに捻じれるように曲がっています。触診してみると、指の側面(中指側)に筋膜の異常がありました。
へバーデン結節の施術
へバーデン結節を効果的に治すには、二つのポイントがあります。
- 指先に繋がる筋肉・筋膜・腱の異常を取り去ること
- 捻じれて歪んだ関節を直すこと
痛みに直結するのは筋・筋膜・腱の異常なのですが、その異常の根本の原因は関節の歪みです。マッサージや温熱療法で痛みは緩和しますが、一時的な効果で終わるのは、根本の「関節の歪み」にアプローチしていないことが多いです。
当院では、柔道整復術による手技施術で関節の歪みを取り除きます。
痛みの緩和だけでなく、関節のスムーズさ、曲った指の見た目も改善できます。
Kさんには、初回の施術が終わった時点で指先に力が入り易くなり、曲げた時の痛みも軽減したとの評価を得ました。
二回目に来院されたときに、「鍵盤をしっかり叩けるようになりました」と言っていただけましたが、演奏し続けると痛みがでてくるのと、洗濯バサミなどグッと指先に力が入るのはまだ痛むとのことです。
のち2回目の施術で演奏時も日常時も痛むということはなくなったが、弾き続けると指先にダルいような鈍い感覚が出てくるとのことでした。
のち2回、合計4回の施術で全ての症状は消失し、完治に至りました。
へバーデン結節を治したKさんの声
Kさんに治療の感想を書いていただきました。
整形外科では年齢のせい、使いすぎ、女性ホルモンが原因、など言われるへバーデン結節は、実態は指先に加わる外力により関節が捩じれるケガです。
今回は変形が進まないうちに施術にとりかかることができたので、痛みも関節の歪みも早くとれてよかったです。
あなたも指先の痛みやへバーデン結節でお悩みではありませんか?
当院なら解決できる自信があります。ぜひいちどご相談ください。
へバーデン結節のよくある質問
Q1. へバーデン結節は治りますか?
一般的な回答(整形外科など)
原因不明の疾患のため根本的な治療法はありません。加齢や体質によるもので進行を止める方法もなく、痛み止めや湿布での対症療法が中心です。
当院の回答
へバーデン結節は「指先の捻挫の一種」であり、外力(指先への繰り返しの負担)が原因です。
関節のズレ・歪みを整復することで痛みや可動域の改善が可能です。変形した骨そのものを完全に元に戻すことはできませんが、早期に施術を受けることで進行を抑え、生活の質を取り戻すことが期待できます。
Q2. 痛みが強いときはどうしたらいいですか?
一般的な回答(整形外科など)
痛み止めの服用、湿布、場合によってはステロイド注射を行います。
当院の回答
痛みが「ズキズキする・熱を持つ」場合は冷やす、「強張り・曲げ伸ばしで痛い」場合は温めるのが目安です。
ただし、自己流で指を引っ張ったり、無理に伸ばすことは関節を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。当院では関節整復による筋肉バランス調整で、痛みを和らげる施術を行います。
Q3. 指先が痛いときピアノを弾いてもいいですか?
一般的な回答(整形外科など)
使いすぎが原因なので、痛みがあるうちはピアノを弾かず患部を安静に保つようにしてください。
当院の回答
腫れが酷く動かさなくてもズキズキ痛むときは弾かないでください。痛みはあるけど腱板を弾けるくらいであれば、テーピングで補強して弾いて大丈夫です。ただし、弾いていてどんどん痛みが増すようであれば弾くのを止めてアイシングしてください。
Q4. 進行するとどうなりますか?
一般的な回答(整形外科など)
関節の変形が進み、最終的には動かなくなります。痛みは進行とともに弱くなることもあります。
当院の回答
関節のズレを放置すると、腱や靭帯が傷つき、骨が盛り上がって関節が固まっていきます。結果として「節くれだった指」「曲げ伸ばせない指」になります。ただし早めに施術することで、痛みを和らげ、変形の進行を抑えることが可能です。
Q5. 手術は必要ですか?
一般的な回答(整形外科など)
基本的には保存療法ですが、強い変形や日常生活に支障がある場合は、関節固定術や人工関節置換術を検討します。
当院の回答
手術は最終手段と考えてください。当院では徒手整復で関節の動きを改善し、痛みを軽減することができます。見た目の大きな変形は戻せませんが、日常生活に支障がある方でも施術でかなりラクになるケースがあります。
Q6. どんな人がかかりやすいのですか?
一般的な回答(整形外科など)
中高年の女性に多く、遺伝も関与している可能性があります。
当院の回答
給食員・介護職・花屋・縫製業・ホテル従業員・音楽家など、指先を使う職業や趣味を持つ方に多くみられます。ただし、最も多いのは「普通の主婦」です。つまり、誰でも日常生活の中で指先を酷使していれば発症するリスクがあります。また、稀ではありますが、男性でもへバーデン結節の診断を受けることがあります。
👉 このように、一般的には「原因不明・治らない」とされるへバーデン結節ですが、当院では「外力による関節の捻挫」と捉え、整復施術で改善を目指しています。