ヘバーデン結節の治療と施術法!指の第一関節の痛みと変形の原因とメカニズム、改善法

ヘバーデン結節の指

指先の第一関節が痛かったり、変形したりする傷病をヘバーデン結節といいます。

主に中高年の女性になる方が多く、まれに男性や若年女性もヘバーデン結節と診断されることもあります。

症状は、指先第一関節の痛みと変形です。

でも、めちゃめちゃ痛いからすごく変形しているというわけでも、変形してないから痛みが少ないというわけでもありません。

痛みと変形は比例しないんですね。

指先が痛いし曲がりづらくなるので、日常生活で不便になることが多いです。

あと、痺れ感があるケースでは、モノを触った感じがしなくなることもあります。

この記事では、へバーデン結節(指先第一関節の痛みと変形)のメカニズムと原因を解説し、改善法を紹介していきます。

といってもあんまり詳しく書くと漢字と専門用語のオンパレードになって解りにくくなってしまうので、例えばなしを交えてサラッと簡単に書いて行きます。


ヘバーデン結節の原因と整形外科の治療

ヘバーデン結節の原因、それは・・実はわかっていません。

原因は不明です。一般に40歳代以降の女性に多く発生します。手を良く使う人にはなりやすい傾向があります。

引用:公益社団法人・日本整形医学会公式サイト

なので、整形外科に行ったら、

  • 年齢のせいですね
  • 使いすぎです
  • 指使わないようにしてください
  • と言われて放置のことが多いです。

こんなふうに言われて放置のことが多いです。

お医者さんにそう言われてしまったら、諦めるしかありませんよね。

そうして日にちが経っていき、だんだん痛みが酷くなったり、変形が進んできたりして、ますます日常生活が不便になってきます。

このままずっと痛いままなんだろうか?どんどん変形して、あのお婆ちゃんの歪んだ指になってしまうんだろうか?今のうちに何とかならないか?そう思ってネットでヘバーデン結節のことを調べてて、あなたは今こうしてこの記事を読んでいるのだと思います。

でも、諦めなくても大丈夫です。お医者さんが原因不明と言っていても、痛みや変形を改善できる方法があります。

これからそれを解説していきましょう!


ヘバーデン結節のメカニズム

お医者さんがいう「ヘバーデン結節は原因不明」は、めっちゃ簡単に言えば「病気じゃない」てことです。

ウィルスや細菌とか、免疫が指先の痛みや変形を生み出しているなら、そういうのが原因とされますからね。

なんでヘバーデン結節になるのか?

では、何がキッカケで痛かったり変形したりするのか?それはズバリ「指先の関節が負けちゃうくらいの力」がキッカケになります。

上で引用した整形外科公式サイトも「手をよく使う人になりやすい傾向にあります」て書いてありますね。

でもこれ、「傾向にあります」なので、手をよく使う人でもヘバーデンにならない人もいるし、手をあんまり使わくてもヘバーデンになる人もいるということです。

男性がヘバーデンになりにくくて、女性になるというのも、男性の方が女性より関節も筋力も強いからです。ということは、女性でも関節と筋力が強い人より弱い人のほうがなりやすい、てことになりますね。

そしてここで出てくるのが、「更年期障害とヘバーデン結節」の話です。


ヘバーデン結節と更年期障害

ヘバーデン結節になるのは若年者は稀で、中高年の方が殆どとう話はしましたね。これはデータを見てもそうで、特に40歳代以上の女性が殆どです。

更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)が減ります。
AIに【エストロゲンと靭帯の関係について教えて】と訊いたら、「エストロゲンが減少すると、骨や靭帯、腱が脆弱化し、腰痛や関節炎、腱鞘炎のリスクが高まります。」と回答してくれます。

論文もあるので紹介しときますね。

月経期,卵胞期,排卵期,黄体期の 4つの時期ごとに測定した。遠位脛腓間距離は,立位では月経期,卵胞期,黄体期に比べて排卵期で大きい値を示す傾向があった

引用:月経周期ごとの遠位脛腓間距離と動的バランスの変動について

若い時は平気だった指先の関節に掛かる力でも、更年期になると女性ホルモンが減るせいで関節が負けてしまうようになるということなんですね。


ヘバーデン結節の対策と予防

ヘバーデン結節の要因がわかれば、予防と対策のやりようも解るってもんです。
関節が外力に負けるのが要因なので、関節を補強すればいいんですね。

補強の方法は、装具やテーピングなど補強材を使って外部から関節を強くする方法。もう一つは、サプリメントや薬で内部から強くする方法の二通りあります。

外部から補強するなら、googleで【ヘバーデン結節 装具】で検索したら、下画像のようにいっぱい色んな種類が出てきます。
どれがいいかはその人それぞれなので、ダメ元で安いのから買っていって、良い感じのを使うのがいいでしょう。

検索でヘバーデン結節装具と調べた結果の画像

テーピングもあるんですけど、正直言って張替えが面倒だし、かぶれたり端が剥がれたり、何より不潔なのでお勧めしません。

次はサプリメントや薬です。たぶん聞いたことあると思いますが、代表的なのはエクオールです。
googleさんに聞いてみたのがこちら↓

検索でヘバーデン結節エクオールと調べた結果の画面

エクオールは減少した女性ホルモンの代わりになってくれるそうです。
女性ホルモンが少なくなって関節が弱くなったんなら、女性ホルモン増やしてやれば関節強くなってヘバーデン予防になります、てことです。

あと、薬は漢方薬があります。処方してくれる整形外科もあるので、試してみるのも手ですね。


ヘバーデン結節の改善法

予防や対策はええねん、今痛いのをどうにかして!とお困りのあなた。

ちょっと待ってください。痛いのには二通りあるので、それに合わせたことをしないとよけい悪くなるので要注意です。
それは、腫れている場合とそうでない場合です。

腫れてる場合

腫れている場合ってどんなになってたら腫れてるって言うの?てなると思うので、目安をお伝えします。

  • 指を使ってなくても、じっとしててもズキズキ痛む
  • 皮膚が赤く腫れあがって熱を持っている

この特徴があるときは、基本「指を使わず冷やす」しかないです。どうしても使わないといけない、てときは、伸縮するテーピングでぐるっと一巻きして、患部に掛かる負荷を減らしてやりましょう。

ヘバーデン結節の簡単テーピング

腫れて体積が膨張しているので、装具は嵌められなかったり、当たって痛かったりするのでお勧めしません。

冷やすのは貼り付ける湿布を使いましょう。

腫れてない場合

腫れてないのに痛いのは、関節周りの靭帯や腱が硬くなってるからです。ほんとだと指を動かしたときに靭帯も腱も滑らかに伸び縮みしないといけないのに、傷ついて治っての繰り返しで硬くなってしまったんですね。なので、この硬くなった靭帯や腱を柔らかくすれば痛みは緩和します。で、その方法は、「血流を上げる」です。

ほな血流上げるのに何したらええねん?てことで、その方法を紹介しましょう。

一番簡単なのは、「お湯に漬ける」です。
お風呂に入った後は指先がちょっとラクになってる経験ありませんか?あれは指先の血流が増えて靭帯や腱が一時的に柔らかくなっているからなんですね。なので、逆に気温が寒くなると痛みやしびれが強くなるのは、血流が低下するからなんです。

次は「「指を動かす運動」です。
筋肉には、ポンプ作用といって伸縮させると血流が増える作用があるからです。ソフトテニスボールのような柔らかなモノをニギニギするといいです。それで痛い場合は、エアでいいので空気をニギニギしましょう。

あとはストレッチやマッサージ。
これもgoogleに【ヘバーデン結節 マッサージ】【ヘバーデン結節 ストレッチ】で検索するといっぱい出てきます。
マッサージは指先を直接揉むのと、前腕や手の水かき部分を揉むのとあります。ストレッチは前腕の筋肉を伸ばします。
これ、実質は上に書いた筋肉のポンプ作用を働かせているのと同じです。要は血流を上げているんですね。


ヘバーデン結節の改善施術

整形外科で基本放置されるヘバーデン結節ですが、接骨や鍼灸、整体で改善することが多いです。ここからはどんな施術法があるのか、おおまかに解説していきましょう!

筋肉アプローチの療法

一番ポピュラーなのは、マッサージとストレッチですね。「改善法」で述べたのと同じで、筋肉に刺激を与えて血流を増やして、症状を緩和させるのが狙いです。
接骨院でよくある、電気治療もこれと同じです。

あともう一つ、手や腕の筋肉だけじゃなくて、身体全体の筋肉を施術して、改善する方法があります。「身体の歪みが原因」とか、「悪い姿勢が原因」というやつのことで、これは全身の筋肉の繋がりを整えて、弱くなっている指先の筋肉の力を取り戻そう、て感じの施術方法です。ちなみに鍼灸治療もこれに近いです。

関節アプローチの療法

ヘバーデン結節になった指をよく観察すると、指先が捩じれて歪んでいるのがわかります。

ヘバーデン結節の指先関節の捻じれ

ヘバーデン結節は関節が外力に負けてなる、と言いました。実はその外力にも種類があって、ヘバーデン結節を作り出すのは「指先を捩じる力」なんです。

仕事や日常生活で、指先には頻繁に捩じる力が働きます。あるあるなのがこんなのです。

ヘバーデン結節を受傷するキッカケ動作

ペットボトルの蓋を開けるときとか、買い物袋引っ掛けて持つとか、テンキーを垂直でなく斜めに押すとか。

仕事だと分厚いファイルを持つとか、介護で衣服を脱がせたり着せたりとか。段ボールを指先ぶっ刺して開けていると言ってた患者さんもいました。
日常の家事だと、ビニール袋を指先で提げたり、雑巾を鷲掴みにしてゴシゴシしたり。あと、庭の草抜きのとき親指と人差し指で摘まんで引っ張るとか。

こうして捻じれた関節を、直接術者の手技で捩じれを戻してやれば、痛みや曲げ伸ばしがスムーズになります。
捻じれを戻すと指先の歪さも改善することも多いです。

どの療法が効くかは術者次第

いろんな療法を紹介しましたが、どんな施術法を使っているかは、接骨院とか整体院とかで分かれていません。中の術者によって、療法もそうですが、身体の診方が全然違ったりします。

それに手技療法は職人技の世界なので、療法が同じでも、術者の技量で効果が全然違ってたりします。なので選ぶとしたら、そこのホームページを見て判断するしかないです。

とはいえ、巷の接骨も整体も、整形外科のリハビリも、ほとんどが筋肉アプローチの療法です。関節アプローチの療法で施術してるところはごくまれです。(ちなみに私のところは関節アプローチの療法でヘバーデン結節を施術しています。)

関節アプローチの施術ってどんなの?てなると思うので、当院でやってる手技施術を載せときます。この動画では、実際にヘバーデン結節の施術を受け、痛みが改善された方の様子をご覧いただけます。

みんながみんな、こんなふうにすぐ「うわ!良くなった!」とまではいきませんが、痛みも関節の曲げ伸ばしも施術したらその場で良くなるので、みなさんに喜んでいただいています。

LINE予約ボタン

ヘバーデン結節を進行させないために大事なこと

ヘバーデン結節は、痛みと変形を周期的に繰り返して進行していきます。

「指先を少し曲げるくらいなら何ともないけど、グッと曲げ切ると痛みが出る」てのが続くと、身体は「なら、曲げ切れないように関節の隙間をちょっと埋めて可動域狭くしておこう」と判断します。これが初期段階で、レントゲン撮ったらお医者さんに「関節の端に棘ができてますねー」て言われる状態です。

隙間がちょっと埋められたお陰で、曲げ切る事ができなくなった代わりに、痛みは軽くなります。でも、指を使っていくうちにまた外力が加わって、関節が捩じれて痛くなってきます。そしたら「またちょっと隙間埋めておこう」てなって、関節の可動範囲が狭くなって、また痛みが軽くなります。でもまた指を使っていくうちに・・・・と繰り返して、最終的に身体は関節の隙間全部を埋め尽くして、可動域ゼロにします。お年寄りの節くれだった指がその最終形態です。こうなると、もう痛むことはありません。指先の関節そのものが死んでしまっているからです。

では、どこでその悪い連鎖を断ち切るか?それはもう、「指先に加わる外力を減らす」しかありません。これは指先を使わないでと言ってるのじゃなく、こんな感じ↓に使い方を変えましょう、てことです。

ヘバーデン結節にならない・進行させない指の使い方

指先の使い方を変えない限り、いくら施術でラクになっても、結局マッチポンプになって痛みが戻り、変形も進み、となってしまうんですね。


あなたがヘバーデン結節にお悩みなら

ヘバーデン結節の悩みは大きく分けて二つ。「痛み」と「変形」です。

痛みの強さと変形は周期的に繰り返す、と言いましたね。なので、痛みは安静にしていれば軽くなっていきます。変形も、安静にしていれば進むことはありません。
とか言っても、生活するうえで指先使わないなんて無理ですよね。
セルフでなんとかしたいと思うなら、装具とyoutubeのセルフケア観て凌ぐ。それでなんともならないようなら、どこか治療院にかかりましょう。

もし、なたが神戸市や明石市にお住まいなら、ぜひ当院にどうぞ。
ちょっと遠いかなぁ、と思っても、あんまり効果ない施術を受けに行くよりも、効く施術のほうがいいと思いませんか?東は西宮、西は姫路から来られる方もけっこうおられますよ!

<神戸市西区在住・67歳主婦の方のへバーデン結節改善施術の感想>
へバーデン結節ちりょうを受けた感想
  • 当院を知ったきっかけと、来院を決めた理由をお聞かせください。

    子供がHPで探してくれて、施術内容を詳しく説明していました。
  • どのような症状でお困りでしたか?

    指の第一関節が腫れて炎症を起こし痛く辛い日々をお過ごしていました。
    へバーデン結節と診断されました。
  • 当院に来られる前に、どこかで治療を受けましたか?

    整形外科二か所に行き他の病院もネットで色々探しました。
  • 当院の施術を受けた前と後を比べてどうですか?

    腫れも少しづつ引いて痛みも日一日と和らいで行く感じが自分でも分かりました。
  • 整形外科や他の整骨院に比べてどうでしたか?

    整形外科では、患者のつらい気持ちを聞いてもらえず、薬とシップでハイ、終わりという感じで、落ち込んでいつも帰っていました。はりま接骨院さんは患者に対して気持ちを安心させるような応対で、嬉しかったです。
  • 私の説明はわかりやすかったですか?

    図を描いて分かりやすく詳しく説明してもらい、この病気を絶対に治していこうと思いました。
  • その他、何かひとことお願いします。

    痛みがあ続きつらい日々を過ごしていました。少しづつですが痛みも和らぎ、快方に向かっている感じです。先生に感謝です。有難うございました。

この方は初回施術で指先第一関節の曲げ伸ばしがスムーズになったと喜んでいただけ、4回の施術で、日常生活に支障ないくらい良くなりました。

その後は数回通院いただき、全部で2か月間・6回の通院で卒業されました。

お一人で悩まず、まず相談を

整形外科では放置されるヘバーデン結節ですが、当院に限らず、接骨院や鍼灸、整体などの民間療法で改善することも多いです。

施術の方法や、身体の診方が先生によって全然違ったりすることもありますが、きっとあなたに合ったところがあるはずです。

対処せずにいると、どんどん変形が進んで、終いに節くれだって指の曲げ伸ばしができなくなる可能性もあります。

まず、お近くの施術所で相談して、2,3回施術を受けてみて、少しでも痛みが軽くなったり、曲げ伸ばしがしやすくなったりしたら、継続して通院してみてください。

あなたのヘバーデン結節が良くなって、充実した日常を送れるようになることを願っております!

LINEボタン
メールボタン
電話番号バナー

メールフォーム