内腿と鼠径部の痛みでロングボールを蹴れなくなった金光大阪高校サッカー選手の施術例|グロインペイン症候群

サッカー選手に多い股関節痛や鼠径部痛は、まとめて「グロインペイン症候群」と診断されます。

スポーツ障害の中でも難治とされるグロインペインですが、ぜんぜんそんなことありません。
むしろ簡単なほうで、当院では他のスポーツ傷害に比べて少ない通院回数で改善できてます。

今回紹介する、高校サッカー強豪校選手N君の施術例を通じて、当院のグロインペイン症候群に対する考え方を紹介します。
この記事を読んだら

「なんか早く治してくれそう」

そう思っていただけるでしょう!

N君の来院までの経緯

倒れるサッカー選手

一ヵ月ほど前に、サッカーの練習中に左鼠径部(軸足)に違和感を感じ、そのまま練習を続けていたら痛み出したということです。

整形外科でレントゲンとMRI検査を受けたところ、「異常なし」。
グロインペイン症候群の一種である内転筋炎の診断を受け、安静とリハビリを指示されました。

週一回のリハビリでうけるマッサージとストレッチ、それに並行して整骨院で施術を受けましたが、改善の実感がなかったと言う事でした。

▶グロインペイン症候群の詳細はこちら

サッカーで困ったこと

サッカーでボールを蹴っているところ

N君がグロインペインになって一番困ったことは、「ロングパスをすると鼠径部が痛くて蹴れなくなる」ということでした。
その他の症状はこんな感じ。

  • 全力走は痛いながらもできる
  • ロングパス・シュート以外のキックは痛いながらも蹴れる

グロインペイン症候群と一言で言っても、症状の出る動きや痛みの強さは個人差があります。
サッカーの場合は強いキックでボールを蹴る瞬間に痛みを感じるケースが最も多いです。

また、N君は「練習始めて暫く経つと痛みはマシになるけど、後半は痛みが強くなる」とのこと。
これは重要なポイントで、原因は以下のように考えられます。

  • マシになる ← 運動すると筋肉に血が回るので硬くなってたところが一時的に柔らかくなって痛みが緩和する
  • 後半は痛みが強くなる ← 運動で筋肉に新しい損傷が積み重なって痛みだす

身体の状態

N君の身体を検査すると、以下のことが判明しました。

内転筋炎・グロインペイン症候群の痛む場所
  1. 内転筋の柔軟性低下
  2. 腸腰筋の筋力低下
  3. 膝・骨盤・腰椎の関節機能不全

これら3要素は個々の問題でなく、すべて密接に関係し機能的なつながりを持っています。
グロインペインになっている人の身体を調べると、みんな1・2・3全て悪くなってます。

ただ、1・2・3のどれが一番悪くてどれがそれほど悪くないかという「悪いレベル」は人それぞれです。
痛みに直接関係するのが1なので、内転筋を軟らかくすれば痛みが改善することが多いです。

ただし、内転筋は太腿奥にあるので、軟らかく戻すのは難易度が高いです。
ふつうのマッサージや、ストレッチじゃ届かない。

グロインペイン症候群の原因筋・内転筋群

悪いレベルが1>>>>>2>3とか1>>>>3>2のように1が高レベルなら、1の内転筋を軟らかく戻すだけで2と3が自然に良くなっていくこともあります。

逆に、2や3の悪いレベルが1より高いと、内転筋を施術して痛みが改善したとしても、すぐに再発します。

練習休んで治ったと思って再開したらまた痛くなったとか、治療や施術を受けても良くならなかったというのは、この3つの要素を改善できなかったからだと思います。

いまの治療院業界は筋肉に対するアプローチ(マッサージ・筋膜リリース・ストレッチ・医療器械など)が主流です。
3の関節にアプローチした施術のできるところは少ないというのもグロインペイン症候群が難治とされている原因なのかも?と個人的に思っています。

施術の結果

N君に対する主な施術内容は以下の通りです。

  • 内転筋の奥深くの硬くなった筋繊維を直接指圧
  • 腰椎と骨盤の関節を調整して腸腰筋の筋力回復
  • 膝関節の調整で内転筋の負担軽減

▶結果

  • 初回施術後に内転筋ストレッチ時の痛み軽減
  • 腸腰筋の回復で膝が上がりやすくなりズボンを履くときの痛みが軽減
  • 通院二回で全力走とロングパス以外のキック動作で痛みなし
  • 通院計4回でロングパス・シュート問題なし、全力プレー可能

※施術効果は個人差があります

施術を受けたN君の声

「同じようにグロインペイン症候群で悩んでいるひとたちの参考になるように、施術の感想を書いてくれませんか?」とお願いして、忌憚ない感想を書いていただきました。

グロインペイン症候群・内転筋炎の施術を受けた校サッカー部員N君の声

※個人の感想であり、施術効果を保証するものではありません

安静・ストレッチ・マッサージ・電気で改善しなかったのはなぜか

セクション区切り画像
  • 内転筋に施術の刺激が届いていなかった
    内転筋は太腿の奥にあるため、通常のマッサージやストレッチでは影響不足だった可能性があります。
  • 炎症を抑えることを第一にしていた
    痛みを発する炎症を抑えることは大事ですが、炎症を起こす根本要因を考慮していなかったのかもしれません。
  • 関節機能を考慮していなかった
    筋肉のアプローチのみで、筋肉の力の方向をガイドする関節機能について考慮していなかったのかもしれません

▶グロインペイン症候群が治りにくい理由についての詳細はこちら

グロインペイン症候群は治りにくいスポーツ障害ではない

院長顔イラスト

治るまで三ヵ月から長くて一年とされるグロインペイン症候群ですが、施術のやり方次第で早期改善が可能です。

もちろん、すべてがN君のように改善するわけではありませんが、一つの可能性として参考になれば幸いです。

▶他のグロインペイン症候群の施術例はこちら

そしてもし、あなたがN君と同じように股関節や鼠径部、内腿などの痛みを抱えて悩んでいるなら、ぜひ当院にご相談ください。

施術の疑問や「こんな状態だけどみてくれるの?」「何をしたらいいか教えて」といったご相談でもOKです!

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