肩こりの改善のキーワードは「姿勢・血流・習慣」

肩こりの原因は悪い姿勢

肩をもみもみマッサージ
肩と腕をストレッチ
お風呂やホットパックであたため
シップやエレキバン
肩こりに効くというネックレス

肩こりで手軽にできる対処法を並べてみました。

あなたもやってますか?効果はどうですか?

「そのときは気持ちいいんだけど・・・」「まぁ、なんとなくマシ?」という感想だと思います。

 

肩こりは肩の筋肉だけにアレコレしても、治りません。

肩がこる原因は姿勢にあるからです。

 
 
肩こりと姿勢の関係をお話する前に、どうして肩こり=肩の筋肉が硬くなるのかについて解説していきましょう!
 
 

肩こりを解くキーワード”血流”

結論を先に言うと、筋肉が硬くなる原因は血流不足です。

 

筋肉は、血液からエネルギーを受け取って、それを燃やして力を出します。
使われたエネルギーは燃えカスになって、血管に戻って血液に流し去ってもらいます。

血液からエネルギーをもらう → 力を出す → 燃えカスを流し去ってもらう

というサイクルで筋肉は働いています。

 

筋肉にはポンプ作用といって、伸び縮みするたびに血管の血流を促進させる機能があります。

なので、筋肉は使えば使うほどポンプがよく回って血流が増えるので、エネルギーはどんどん供給されて燃えカスはきちんと流れていく。だから長い時間筋肉をつかって運動出来るんですね。

 

ところがこのサイクルを使えない筋肉の使い方があります。
筋肉を伸び縮みさせないで、同じ長さのまま力を出す等尺性収縮という使い方です。

解説:等尺性収縮は、関節を同じ角度でキープしたまま物を持ち続ける筋肉の使い方の一つです。逆に筋肉を収縮させて力を出す働きを等張性収縮といって、関節の角度を変えて物を動かす筋肉の使い方をいいます。

 

太ももの筋肉の使い方で例えますね。
伸び縮みする使い方はスクワットで、伸び縮みしない使い方は空気椅子です。

 

空気椅子は太腿の筋肉を収縮させずに耐えているのでポンプ作用は働きません。
でも燃えカスは出し続けています。

 

血流が止まって、燃えカスが血管の中にどんどん溜まっていってしまいます。

 

燃えカスが血管に溜まり続けていくので、だんだん血流が悪くなっていきます。

して血液が不足して、新しい血液からエネルギーをもらえなくなった筋肉は力を出せなくなってしまいます。

 

空気椅子が終わったらみんな「あ”ー」とか悲鳴を上げながら動き回りますよね?

あれは無意識に太ももの筋肉のポンプ作用をつかって、燃えカスを流しているんですね。

 

このように等尺性収縮のあとは筋肉を動かして、ポンプ作用を働かせて血管に溜まった燃えカスを流せば、股筋肉は元気になって軟らかくなります。

 

ですが、腕や脚の筋肉より肩の筋肉は鈍感なので、等尺性収縮させてもあとで動かすことをしません。
だから燃えカスが溜まって血流が悪くなって、肩コリになってしまうんです。

 

血流増加が肩こりをラクにする

血管を溝に例えると、燃えカスは溝に溜まったゴミや泥みたいなものです。

 

ゴミや泥が溜まっていくと水の流れる力が弱くなるのでますますゴミや泥が溜まり易くなり、それがまた水流を妨げて・・・と悪循環になっていきます。

 

いったん溜まったゴミや泥を綺麗に掃除するには、泥の塊をスコップで解して掻きだして、最後にザーッと大量の水を流し込んでやらないと、なかなか自然に綺麗になるなんてことはありません。

 

 

■筋肉を解すマッサージ

■筋肉の緊張を弛めるストレッチ

■温めて血流を増やすお風呂やカイロ、お灸

■ポンプ作用で血流を増やす運動療法

これらの方法は血管に詰った燃えカスを流して筋肉を柔らかくするのでラクになりますし、やっている最中は気持ちいいんですが、あまり効果は長続きしません。

 

根本的に良くしようと思ったら、ゴミや泥が溝に溜まらないようにしなければならないというわけです。

 

肩こりの筋肉=空気椅子の太腿筋肉

肩こりの凝ってる=硬くなってる筋肉は主に僧帽筋(上部)と肩甲挙筋です。

 

この二つは肩甲骨と首や後頭部にくっ付いていて、縮むと頭を上に向ける働きがあります。

人間は何をするにもカラダの前で両手を使うので、必ず猫背気味の前屈みになります。

 

この姿勢、見てわかるように頭が身体より前に出ていますね。
これ、重い頭を肩と背中の筋肉で後ろから支えているんです。

 

肩こりの筋肉は、前に落ちようとする頭の重みを、等尺性収縮をして背中側に引っ張り続けているから硬くなって凝ってしまうんですね。

 

姿勢を正せば負担が減る

頭の重さはボウリングの球くらいあります。
人間の頭だけ持つなんてことは戦国武将でもない限り経験しないので、そんなに重いの?って思いますよね。

 

では、いちばん腕がラクなボウリング球の持ち方はどんなでしょう?

 

 

なるべく前腕を垂直にして球を真下から支えるのが、いちばんラクな持ち方ですね。

腕周りの筋肉を使わなくてすむ、一番効率の良い持ち方です。

 

でも、猫背のように腕を前に倒していくと、手首に凄い力が掛っていきます。

 

ボーリング球と腕の力

手首=腕の筋肉に負荷がかかる

 

落とさないようにするには、腕の筋肉をグッと等尺性収縮させて力を出し続けなければなりません。

 

ということは、姿勢を腕のように真直ぐ保てば、肩や首の筋肉もラクだということが解ると思います。

 

姿勢良く!と言われてできますか?

よし、じゃあ姿勢を良くすればいいのか!と思って背筋をピンと伸ばしてみると・・・

姿勢を良くしたくてもできない

伸びない背中

なんだか凄く背中が窮屈でしんどくて、良い姿勢を続けてられないと思います。

 

筋肉が硬くなって慣れてないから?

 

それもそうなんですが、もっと根本的な原因があります。

 

良い姿勢を続けられない原因は、背骨のズレ=歪みです。

解説:背骨は全部で24個あり、それぞれの背骨は上下の背骨と関節で繋がっています。背骨は身体を動かすとそれに合わせた角度に動きますが、一定の角度に固まって動かなくなってしまうことがあります。これを「背骨のズレ」「脊柱の歪み」といいます。

 

背骨が歪むと、良い姿勢をとろうと思って背筋を伸ばしても、歪んだところだけ角度が戻らないので真直ぐなりません。

 

 

背中の筋肉は伸びない背筋を一生懸命に真直ぐしようと背骨を引っ張るので、すぐにしんどくなってしまいます。

 

なので、良い姿勢をキープするには背骨の歪みを治して、背骨がきちんとまっすぐ並べるようにしなくてはならないのです。

 

背骨の歪みを直して筋肉を柔らかくすれば肩こりは治る?

結論。背骨の歪みを直しただけではまた悪い姿勢に戻って肩はコリます。

 

なぜか?

 

「悪い姿勢でいるほうがラク」だということをカラダが覚えてしまっているからです。

悪い姿勢の座り方

悪い姿勢でもラク

え?肩こりつらいのに!と思うかもしれませんが、カラダというのは常にラクな姿勢をとろうとします。

 

あなたの日常習慣の中に、「肩こりの筋肉に負担をかけてもいいから悪い姿勢でいるほうがマシ」なことがあるのです。

解説:肩こりになる筋肉は、瞬間的なパワーよりも持続的なパワーを出すほうが得意です。これは非常に我慢強く、等尺性収縮の持続力があるということです。逆に腕や脚など四肢の筋肉は、瞬間的なパワーの出力と等張性収縮に優れています。

 

腕や脚の筋肉は肩こりの筋肉より等尺性収縮の持久力がないのですぐ疲れてしまいます。

なのでカラダはなるべく腕や脚を疲れさせないような姿勢をとります。

 

ふだんしている腕や脚を疲れさせない姿勢が、肩の筋肉にずっと負担をかけた悪い姿勢になってカラダに染みついてしまっているんですね。

 

肩こりを根本的に治すには

①硬い筋肉を柔らかくする

②歪んだ背骨を直す

③日常の中の悪い習慣を見直す

この3つを同時に改善していけば、肩こりのない、快適な日常生活が送ることができます。

改善の早道は、専門家による施術が一番ですよ。

 

あなたが神戸市西区や明石市にお住まいなら、是非はりま接骨院にご相談ください。

 

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