顎関節症は何科?原因は?ストレッチやマッサージ他どんな治療法がある?

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痛くて口を開けづらい

モノを噛むと耳の前らへんが痛い

歯が浮いたような咬み合わせが悪い感じがする

 

食事のときに顎が痛いとおいしさ半減、あんまり痛いと食べるのが嫌になってしまいますね。

 

それは顎関節症という関節機能障害です。

 

「顎関節症のセルフケア!こうやって治す!」みたいなyoutube動画はたくさんあります。

もしかしてあなたはもう試しにやりましたか?

それで治れば良いのですが、そううまくいかないこともあります。

 

それどころか治療にかかってもなかなか良くならないことも多いのが顎関節症の厄介なところです。

 

それ以前に、顎関節症って病院の何科で治療してくれるの?整骨院?整体?どんな治療なの?って疑問に思っている人もたくさんおられます。

 

ここではそういった顎関節症の諸々を解説していきましょう!

 

顎関節症を自分で治すセルフケア

まず先に、自分で顎関節症をなんとかしたいと思っている方にセルフケアを紹介しましょう。

 

自分でできるのはマッサージストレッチです。

 

NHKがわかりやすい動画を公開してますので気になる方はどうぞ↓
【動画で解説】顎関節症の自分でできる簡単セルフケア

 

顎関節症のセルフマッサージとストレッチ

顎を直接動かす筋肉をマッサージすると改善が見込めます。

 

 

咬筋や側頭筋は主に口を閉じる=モノを噛むときに働く筋肉です。

 

顎関節症に関わる筋肉は柔軟性が低下し硬くなっているので、指先などでマッサージして軟かくすると、症状が改善することがあります。

 

首と肩の筋肉のストレッチで改善することもあります。

 

 

これで治ればラッキーでなんですが、やったあと一時はマシになるけどすぐまた戻ったり、ぜんぜん効かないなんてこともザラにあります。

 

これは、時間が経つにつれ筋肉が硬く戻ってしまうからです。

 

こうなるとセルフケアは諦めて、顎関節症の治療にかかるしかありません。

 

では顎関節症の治療はどこに行ったらいいのか?そこでどんな治療をしてくれるのか?などなどを解説していきましょう。

 

顎関節症の治療

 

いろんな治療施設が顎関節症の治療をしていますが、それぞれに身体の診方や治療法があってけっこうややこしいので、ここで解説していきますね。

 

顎関節症は何科?どこで治療を受けられる?

顎関節症の治療をしてくれるのは以下の施設です。

〇歯科
〇整形外科
〇口腔外科
〇接(整)骨院
〇鍼灸院

 

「顎が痛い」「口が開けない」といっても、別に病原菌や内臓が原因でなっているわけではなく、筋肉と関節の問題なので、病院ではない接(整)骨院や鍼灸師でも改善可能です。

 

とはいえ、お医者さんとそれ以外では身体の診方が全然違うので、当然治療の方法も全然違うということを知っておきましょう。

 

それぞれの顎関節症治療法

医師・歯科医師は基本的に上顎と下顎のズレ、つまり噛み合わせを重視しています。

顎を正しい位置に配置し直すことを目的にマウスピースを使います。

夜間に着用するのでどうしても不快で合わないという人がいるのが欠点かもしれません。

昔は歯を抜いたり顎骨を削ったりと、けっこうハードな治療もありましたが今はやっていないようです。

 

接(整)骨院は主に手技療法と物理療法(低周波や超音波などの医療機器)で治療します。

手技療法には数多くの手法があり、主に筋肉筋膜にアプローチする手法と関節にアプローチする手法がありますが、どちらの手法が優れているとかはありません。

手技療法の効果は術者個人の技量に大きく依存するので、驚くほど早く治す術者がいる一方、ちっともよくできない術者もいます。

 

鍼灸院はもちろん鍼灸治療です。鍼灸にも多くの流派があり、こちらも効果は術者個人の技量に大きく左右されます。

 

このように、顎関節症の治療は複数の業態施設と多様な方法があるので、どこのどんな治療が自分の症状に合っているかなかなか判断が難しいと思います。

 

なので、それぞれの治療法は何を目的に行っているのか、まずは顎関節症の基本的なことから解説していきましょう。

 

顎関節症の症状

 

  • 顎関節(耳の穴の前あたり)に痛みや異常を感じる。
  • 口を動かすと顎関節に痛みがある、噛みしめると顎関節が痛い
  • 口の開け閉めで顎関節がカックンとかコリッとかの音がする
  • 口を大きく開けられない・痛くて開けられない

などがあります。

 

副次的な症状として、頭痛や目まい、肩こり、首コリがあることも多くあります。

 

顎関節症は顎がどうなっている?

 

  • あごを動かす筋肉の痛みを主な症状とするもの(咀嚼筋痛障害)
  • 顎関節の痛みを主な症状とするもの(顎関節痛障害)
  • 顎関節の中の関節円板のずれが生じるもの(顎関節円板障害)
  • 顎関節を構成する骨に変化が生じるもの(変形性顎関節症)が含まれています。

 

大雑把に分けると、筋肉を傷めているか、靭帯・軟骨・骨を傷めているか、もしくは両方ということになります。

 

顎関節症のメカニズム

 

顎関節症のメカニズムは、先に紹介したセルフケアにヒントがあります。

 

マッサージやストレッチで首肩の筋肉を軟らかくすると症状が改善する、てことはなぜ筋肉が硬くなってしまうのか?を深堀りしていけば顎関節症の根本原因がわかりますね。

 

これからそれを解説していきましょう!

 

筋肉が硬くなる生理学的機序

結論から言うと、筋肉は使いすぎると硬くなります。

 

といっても、四六時中口を開け閉めしてるワケありませんよね?

 

ではなんでそうなるのかというと、筋肉が無意識に緊張して力を出し続けている状態になっているからなんです。

 

筋肉は毛細血管の血液から栄養(酸素やエネルギー)を貰って働き、働いた分だけ廃棄物を出します。

この廃棄物が血管に溜まっていくと、筋肉は硬くなります。

でも、筋肉は伸び縮みするとポンプが作用するように血流がよくなるので、廃棄物が溜まり続けることはありません。

 

逆に筋肉を伸び縮みさせないで力を出し続けると、ポンプ作用が働かず廃棄物が溜まっていくので筋肉が硬くなってしまうのです。

 

では、なぜそんな状態が続いているのでしょう?

 

筋肉が無意識に緊張する理由

顎関節は、上の歯が並ぶ上顎と下の歯が並ぶ下顎が左右の耳の前のあたりで連結していて、左右対称に付いている筋肉で動きます。

 

顎関節症は上顎と下顎の位置関係が乱れている状態で、俗っぽく「顎関節がズレている」「顎が歪んでる」とも言いますね。

 

顎関節症と筋肉

 

関節と筋肉はお互い相関関係にあって、筋肉が〇ミリ縮んだら関節は〇度開く、というふうに協調しています。

なので、顎を使わない時の筋肉の長さと関節の角度は決まっているのです。

 

ところが関節がズレて歪むと、左右の筋肉のテンションに差ができます。

 

イラストでは右の筋肉が緩んで、左の筋肉が伸ばされた状態になっているので、左の筋肉には微妙に力が入った状態になっているんです。

それで老廃物が溜って硬くなっていくんですね。

 

んじゃそもそも何で顎関節がズレるんだ?てなると思いますので、次はそのことを解説しましょう!

 

顎関節が歪んでズレる原因

原因は大きく分けて二つ。

顎関節に直接加わる外力

顎関節に関連する運動連鎖バイオメカニクス

 

①は殴られたり、無理に硬いものを噛んだりしたときに顎関節に直接力が加わって顎がズレます。

でも、この場合は突発的なことなので日にち薬で治ることが殆どです。

 

問題は②の運動連鎖バイオメカニクスによって引き起こされる顎のズレです。

 

顎関節症を作り出す運動連鎖バイオメカニクスとは?

運動連鎖とは、隣り合う関節と筋肉が連動して動きが波及していく現象を言います。

要するに、関節と筋肉は繋がってるのでどっか動かしたら違うところにも影響して動いちゃいますよ、てことです。

首や背中の関節の動きが顎関節症に深く関わることは実証済みです

Vol.40 Suppl. No.2 (第48回日本理学療法学術大会 抄録集)”顎関節症患者における頭頸部および上部体幹アライメントの特徴”2013年

 「~研究では頭部前方位姿勢によって上顎に対する下顎のアライメントが変化することや、咀嚼筋の筋活動が亢進することなどが報告されている。これらのことが体幹に対して頭部が不適切なアライメントを取ることで生じ、顎関節への機械的ストレスとなって症状を誘発するもとと考えられた。」

 

例えば、顎関節を開いて口を開けるときは顎の筋肉だけじゃなく首の筋肉も使います。

 

 

首の筋肉は肩の筋肉と連鎖しているので、首と肩のストレッチやマッサージで症状が改善するんですね。

 

しかし筋肉に施術して顎関節症が治らないときがあります。

それは顎関節じゃなく首の関節が上手く動いてないからなんです。

 

顎関節症は首の関節の機能不全が原因なことも

運動連鎖のもう一つの重要な要素、関節について解説していきましょう。

 

まず、試しに自分の口を大きく開けてみてください。

自然に頭が後ろに傾くか、顔を突き出すようになると思います。

 

もう一つ。首の後ろの襟足の生え際あたりに指を触れていると、首の骨が口の開け閉めに連動しているのが感じられませんか?

 

 

これは筋肉の繋がりによって、顎を開けると7個の頸椎が各々少しだけ動いて、効率よく首の筋肉の力を顎関節に伝えているんです。

 

逆に言えば、頸椎の動きが悪くなると顎を動かす筋肉の連携がとれなくなって、顎周りの筋肉が硬くなってしまうんですね。

 

顎関節症を顎関節症を治すには、筋肉と関節の両方を同時に治療すべし

だいぶん専門的なことを解説してきましたが、上手く伝わったでしょうか?

 

大事なことは、顎関節症は顎だけの問題じゃなくて、周りの筋肉と関節の連動がとても重要だということです。

 

診方によっては、首肩だけでなく腕や骨盤など全身の運動連鎖を用いて治療する術者もいます。

 

顎関節症の治療方法はたくさんありますので、治療を受けたけど治らなかったり、なかなか良くならなかったりでいるのなら、違う治療方法で診てもらうといい結果が得られるかもしれませんよ。

 

もし、あなたが神戸・明石にお住まいなら、ぜひいちど当院にご相談ください。

きっと力になれると思います!

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