【症例】グロインペイン・ハムストリングス付着炎・アキレス腱炎を抱えながら陸上競技をしていたOさん 18歳 高校生
こんにちは。
神戸・明石・三木・加古川の身体の痛み治療専門 はりま接骨院です。
今回は、尼崎から来てくれた、女子陸上短距離選手Oさんの症例を報告します。
Oさんは高校三年生の陸上競技選手で、種目は400m走です。
陸上競技のスポーツ推薦で大学進学が決まっており、高校部活の引退を機に、これまで傷めていたところをしっかり治そうと私のところにやって来られました。
傷めているところは古い順に以下のとおり。
- 足首のアキレス腱付着部
- 坐骨結節のハムストリング付着部
- 股関節鼠径部
すでに整形外科で、アキレス腱炎・ハムストリング付着部炎・グロインペイン症候群と診断されていて、痛みの強さは、鼠径部 > ハムストリング > アキレス腱 ということです。
アキレス腱はかれこれ2年以上前に傷めて、そのときは走れないくらいだった。治療にかかってだいぶんマシにはなったけど、全力で走ると痛みがあるのはずっと続いてるとのこと。
坐骨結節のハムストリング付着部は、ちょうど椅子に座ると座面が当たるお尻の部分です。スプリンターはここを傷めることが多く、疾走時に脚を後ろに送って身体を推進させるときに痛みます。痛いというより、違和感を感じる、というケースも多いです。Oさんも、初めは痛かったけど今は違和感くらいになってるとのこと。
今一番痛いのは鼠径部グロインペインで、走るのはもとより、ズボンを穿く動作のような、膝を抱え上げるのも痛みがあるとのことでした。
予想するに、足首(アキレス腱)が悪いまま痛いのを庇って競技を続けていたので、悪いのがだんだん上に移動してきたという感じです。
2年間たくさんの治療院に行ったそうですが、施術直後は痛みがマシになっても練習したらすぐ戻るの繰り返しだったそうです。
足首がうまく治らなかったのでしょう。
ストレッチを指導されて一生懸命やっていたそうですが、ストレッチは慢性化した筋筋膜を柔らかくすることはできません。無理にストレッチをかければ、むしろ余計に硬くなることもあります。
Oさんの身体を調べたところ、鼠径靭帯・坐骨結節ハムストリング付着部・アキレス腱付着部の柔軟性は低下してカチカチに硬くなっています。
関節の動きも悪く、いわゆる骨盤関節・膝関節・足関節の機能障害も見受けられました。
慢性化したスポーツ選手の故障は、硬くなった筋筋膜が症状を固定してしまっていることが多いです。悪い状態をロックしてるんですね。
このロックを外さないとなかなか症状は良くなっていきません。
Oさんの治療はまず一回目で鼠径靭帯・坐骨ハム付着部・足首アキレス腱付着部の硬くなってる筋膜をピンポイントで捕らえ、強力な指圧矯正施術で解しきりました。
解すというより壊すといったほうが近い、痛みを伴う施術ですが、効果はテキメンで、施術翌日にはかなり走る時の痛みは軽くなったと教えてくれました。
のち計2回の施術で完全に痛みゼロで全力疾走できるようになり、それから3回ほど筋肉と関節のバランスを整える施術をして完治となりました。
しかしよくこんな状態で3年間頑張ってきたものです。もっと早く来てくれてたら、もっと良い実績を残せたかも・・・なんて思いますが、それでもスポーツ推薦を受けるほどの実績を残したOさんは素晴らしいです。
大学では、痛みなく絶好調で陸上を楽しんでほしいですね。
Oさんに施術の感想をいただきました。
足元の故障が膝や股関節の故障の原因になっているスポーツマンはとても多いです。その場合、痛みの出てる筋肉だけ施術をしても、いっときラクになるけど練習したらすぐ痛くなる、というのを繰り返します。
治療にかかっているけどなかなか思うように改善しないのは、痛みが強く出ているところとは別の場所に原因があるかもしれません。
あなたもそのようなお悩みをお持ちなら、ぜひいちど私にご相談ください。