テニス肘が治らない!テニス肘が治療を受けても治らない理由

なぜテニス肘が治らないのか
■ 肘を曲げ伸ばしすると痛い
■ 物を掴み上げると肘が痛い
■ 朝目覚めると肘を変に曲げてて伸ばすと痛い
■ 暫く同じ角度にしていた肘を動かすと強張る
これらは整形外科で外側上顆炎と診断される運動器疾患の特徴で、テニスプレーヤーがよくなるのでテニス肘という通称で呼ばれてますが、日常で手を使ううちに誰もが受傷する肘のケガです。
スポーツだとゴルフで受傷することも多いです。
このページの目次
テニス肘の原因と治療
テニス肘の原因
整形外科ではテニス肘の原因を「使いすぎ」としています。使いすぎて肘の周りの筋肉や靭帯に炎症が起きて痛みを発していますよ、ということです。
テニス肘の治療
なので、痛みの改善には抗炎症作用のある注射や湿布。原因の対策には使いすぎでなったんだから「安静に」。
あと、使いすぎで筋肉が硬くなってるということで、前腕筋のストレッチなどのセルフケアやマッサージ施術で柔軟性を回復させる方法が一般的です。
このようなエルボーバンドで前腕筋が肘関節に及ぼす張力を軽減させて改善に導く方法もあります。
テニス肘治療の実際
ほとんどのテニス肘は、上記の治療で改善していきます。人によっては整形外科の注射一発で治ることも珍しくありませんし、一発とはいかなくとも安静にしてそれなりの前腕筋のケアをしておれば良くなっていきます。
ところが、何をやっても殆ど良くならなかったり、暫く安静にして治ったと思って使いだしたらまた痛くなったりするやっかいなテニス肘があります。
その違いは何なのか?治るテニス肘と治らないテニス肘は何が違うのか?それを解説していきましょう。
テニス肘の受傷メカニズム
結論から言うと、テニス肘が治らないのは肘だけが悪いのではなく手首の関節も悪くなっているからです。
肘と手首に何の関係があるの?と疑問に感じるのは当然だと思うので、納得していただけるように解説していきましょう。
テニス肘を作り出す筋肉・前腕伸筋群
テニス肘で痛む場所は上腕骨外側上顆という骨の出っ張りで、ここに前腕伸筋群がくっついています。
この筋肉を使いすぎて硬くなると、外側上顆に引っ張る力が過剰に掛かるようになって炎症を起こして痛みを発するようになるとされています。
で、この前腕伸筋群、良く見てもらうと解りますが、手首を越えて指に伸びてます。
実は前腕伸筋群って、肘を動かす筋肉ではなくて、手首と指を動かす筋肉なんです。指を伸ばしたり、手首を反ったり、そして手首を固定するときに働く筋肉なんですね。
重い物を掴みあげるときは手首を固定しなくてはいけないので、前腕伸筋群が働いて肘(というか外側上顆)に痛みが走るというワケです。
なぜ前腕伸筋群が硬くなるのか?
テニス肘を作り出す前腕伸筋群の柔軟性低下。なぜ柔軟性が低下して硬くなるのか?それは「使いすぎたから」です!ていうのが鉄板の解説ですが、なんかおかしいと思いませんか?
筋肉って、使い過ぎたらしんどくなって力を発揮できなくなるし、しんどくならない強度で使い続けたとしても24時間ずっと使い続けるわけでなし、休息や睡眠で回復するのがふつうです。
スポーツでテニス肘になっても「練習のしすぎ」と言われますが、もっと練習しててもテニス肘にならないチームメイトもいるし、久しぶりにテニスしたらテニス肘になったという人もいます。
要するに筋肉を使う回数や時間は、テニス肘になるならないと関係ないということです。
テニス肘と手関節の関係
まず、今あなたがテニス肘になっているなら、両肘をまっすぐ伸ばして手首を思いっきり反らせてください。
テニス肘になっている側の手首は反りにくいはずです。
手首を反る力を入れるだけで肘に痛みが走ってしまう場合は比べられないので、そのときは床に両手を衝いて手首を90度以上反らしてみてください。
テニス肘のほうの手首は反りにくく、奥に何か閊えているように感じるはずです。
これは手首の骨の配列がおかしくなっているのが原因でなる現象で、筋肉の働きは介在していません。
手首には8個の小豆大の手根骨が並んでいて、手首を動かすと各々の手根骨が相対位置を変化させます。
手根骨たちがボールベアリングのように動くお陰で、手首を反ったり捩じったり、ぐりぐり回したりできます。
ところが手根骨のうちのどれか一つの位置がズレると、なめらかに変化できてた手根骨間の連動が上手くいかなくなって、手首のスムーズな動きを妨げるようになります。
滑らかに動く関節とそうでない関節、どちらの関節のほうが力を要するか?もちろん動きの悪い関節のほうですね。
加えて、関節の機能障害は、周囲の毛細血管の流れを阻害するので血流が悪くなります。すると筋肉に栄養とエネルギーが不足気味になるのでリフレッシュできず、筋肉内に疲労物質が溜って柔軟性が低下します。
なぜ手首がおかしくなるのか?
名前になってるテニスを例に解説していきます。
テニスをやっててテニス肘を受傷するのは、主にバックハンドストロークでミスったときです。
ラケットにボールが当たる瞬間に前腕新筋群を収縮させて手首を固定し打ち返しますが、タイミングがズレたりラケットのちゃんとした面で捉えていないと、球威に負けて手首に剪断力が働いて、手根骨が背側(手の甲側)にズレます。
日常生活や仕事だと、下の画像のように何かモノを掴みあげて移動させる作業を繰り返すうちにちょっとタイミングがズレたりとかモノが何かに当たって力のかかる方向が僅かに変わるとかの些細なことが原因になったりします。
そのようなときは何も感じずだんだん痛くなってくるのが殆どですが、衝撃が強いときは肘にビッと電気が走ったりすることもあります。
治らないテニス肘を治すには
結論:手首を治しましょう
じゃあどうやって?て思うでしょうけど、これは自分じゃ治せません。
関節機能を正常に戻せる施術者に診て貰いましょう。
今の整骨院業界はマッサージやストレッチといった筋肉主体の施術しかやってないところが多いのですが、代々続く老舗の柔道整復師なら関節も診てくれると思うので探してみてください。
もちろん当院は関節主体の施術をしてます。
めちゃくちゃありがたい口コミをいただきましたので紹介させていただきます。
当院に来られる前に整形外科や他院にかかっていたけど全然良くならないということでお悩みのテニスプレーヤーのお子さんでした。
典型的な手首からくるテニス肘で、手根骨の整復施術で大幅な痛みを軽減できましたがけっこう肘周りの筋肉の硬化が進んでいたのでちょっとキツ目の指圧で緩めたらいい感じに早く治せました。
ということで、テニス肘すっきりしないなーとか整骨院に通院しているけど良くならななーとお悩みの方はぜひご相談ください。
やり方を変えたら意外と早く物事は解決したりするもんです。