テニス肘が治らない!テニス肘が治療を受けても治らない理由
この記事は、整形外科や整骨院などにテニス肘の治療に行ったけれど治らない、一時的に良くなったけれど元に戻ったという方に向けて書いています。
テニス肘のテーピングやストレッチが知りたい方はこちら↓の記事へどうぞ
なんでテニス肘の治療を受けたのに治らないのか?
結論:テニス肘は肘が悪いのではなく手首が原因だからです。
いやいや、テニス肘なんだから肘が悪いに決まってるでしょ!と思うのは当然と思うので、納得していただけるように解説していきましょう。
まず、今あなたがテニス肘になっているなら、両肘をまっすぐ伸ばして手首を思いっきり反らせてください。
テニス肘になっている側の手首は反りにくいはずです。
重症だと力を入れただけで肘に痛みが走ってしまうので、本当に手首じたいが悪いのか眉唾に思われる方にはもう一つ、床に両手を衝いて手首を90度以上反らしてみてください。
テニス肘のほうの手首は反りにくく、奥に何か閊えているように感じるはずです。
なぜ手首を反らしにくくなるのか?
それは、手首の骨の配列がおかしくなっているからなんです。
手首には8個の小豆大の手根骨が並んでいて、手首を動かすと各々の手根骨が相対位置を変化させます。
この手根骨たちがボールベアリングのように動くお陰で、手首を反ったり捩じったり、ぐりぐり回したりできます。
ところが手根骨のうちのどれか一つがズレて配列が狂うと、なめらかに変化できてた連動が上手くいかなくなって、手首のスムーズな動きを妨げるようになります。
手首を反る筋肉は前腕伸筋群といって、ちょうどテニス肘で痛くなるところの骨から、手首を跨いで指の骨までくっついています。
関節は筋肉の力の方向を誘導するので、手首が変になったせいで前腕新筋群の力は本来の方向からちょっと逸れてしまいます。
なので肘だけでなく、前腕の筋肉の走る方向に痛みを感じることが多いですね。
これは前腕新筋群の中の一部の筋繊維が硬くなってしまっているからなんです。
テニス肘の一般的な治療は、まず患部を使わないよう安静にして、硬くなった前腕新筋群を軟らかく戻す目的でマッサージやストレッチをします。
あと、テーピングやバンドで筋肉のテンションを緩めて肘の付着部に掛る刺激を減らしたり、ステロイド注射で炎症を抑えたりすると痛みが軽くなることもあります。
手首がそれほど悪くなければ、安静にしていたら日にち薬で治ってしまうこともありますが、マッサージやストレッチだけではしばらく痛みは和らいだものの、使いだしたらまた痛みが戻ってしまうことのほうが多いです。
根本原因である悪い手首が治っていないから、すぐぶり返すんですね。
それに重症化したテニス肘は、筋肉の筋繊維が周りの他の繊維と強力にくっついてしまっています。
こうなると気持ちいいくらいのマッサージやストレッチでは全然効きません。手首を治すだけじゃなく、くっついた筋繊維を剥がす強力な矯正手技が必要になります。
手首をどうやって治すか
ズレてる手根骨を見つけて元の位置に戻すことができるのは、関節の整復手技ができる整骨院の柔道整復師か、カイロプラクターだけです。
神戸や明石、三木、加古川にお住まいなら、ぜひ当院にご相談くださいね。