【ぎっくり腰とは何か】腰痛やへルニヤとの違い、原因、整形外科と整骨院どちらに行くべき?

こんにちは。
神戸/明石の痛み治療専門 はりま接骨院です。

 

腰を傷めた方の施術をしているとよく訊かれるのが

先生、これってぎっくり腰なんですか?

という質問。

 

この

ぎっくり腰なのかどうなのか

ぎっくり腰って何なのか

という問いに答えるのはけっこう難しいのです。

 

なんでかというと正直いって

ぎっくり腰とは何かというのは正確に決まっていない

からなんですが・・・・

 

そうはいっても世間的に「なんとなくこんなの」的な定義みたいなのがあるので、今回はぎっくり腰について解説していきましょう。

ぎっくり腰とは?

さきほども言ったように、ぎっくり腰に明確な定義はありません。

医学的な傷病名ではないし、人によって認識が異なる、いわゆる”俗称”です。

 

ここでちょっと問題です。「これぎっくり腰かな?」て思うのは以下のどれでしょう。考えてみてください。

 

①交通事故で追突されて腰が痛くなった

②滑って腰を打ち付けた

③喧嘩で投げ飛ばされて腰が痛くなった

④クシャミをした瞬間に腰が抜けるようになった

⑤荷物を抱え上げたとき腰に激痛がはしった

 

どうでしょう?

おそらく①②③はぎっくり腰と思わないはずです。

 

いちばんコレだ!と思うのは⑤でしょう。

 

④は人によってぎっくり腰と呼ぶかどうかわかれるところかと思います。

 

こうしてみると、ぎっくり腰は

自分の動作がきっかけで腰に強い痛みが出る状態

であることがわかると思います。

 

そしてもう一つの条件は、痛みが”即”現れていることです。

 

よく言う

なんか知らんけど腰が痛くなってきた

というのはぎっくり腰とは呼べないでしょう。

 

ちなみに動作の大小は関係ありません。

 

一般的なぎっくり腰のイメージは、「重たいものを持ち上げたときにギクッと腰をやってしまった」というものです。

 

でも意外にそういう力を込めて腰を動かしたときよりも、何てことはない動作がきっかけでぎっくり腰になることのほうが多いのです。

 

フと目の前にあるモノを取ろうとした時とか、椅子からパッと立ち上がる時、クシャミでぎっくり腰になることもあります。

 

ということで、ぎっくり腰の定義とは、

自分の動作がきっかけで即腰に痛みを感じるケガ

ということがいえるでしょう。

 

ぎっくり腰になる原因

「重いものを無理やり持ち上げようとしたらぎっくり腰になった」という場合なら、

重さに身体が耐えられなかったんだな

とか

力不足で筋肉傷めてしまったかな

と納得できるかもしれません。

 

でも、先にも言ったとおり実際はなんてことはないフとした動作でぎっくり腰になるほうが多い

 

ではなぜそんな強い力を出したわけでないのに傷めるのか?

 

その原因はズバリ筋肉の連携不足にあります。

 

例えば腰を前に屈めるときは、おなか側の筋肉に力を入れて縮ませて、背中側の力を抜いて筋肉が伸びるようにします。

 

腰を後ろに反らすときは逆で、背中側の筋肉に力を入れて縮ませ、おなか側の力を抜いて腹筋が伸びるようにします。

 

腰の前屈と後屈

 

要するに背骨を挟んだお腹側と背中側の筋肉が息を合わせることで前に屈んだり後ろに反ったりできるというワケです。

 

息が合わず力を抜くタイミングが悪いと、力を抜こうとしてるほうが力を出してるほうに引っ張られてケガをしてしまうのです。

 

ぎっくり腰は腰の何がおかしくなっているのか

腰の背骨(腰椎)は全部で5個あって、積み木が積みあがるように関節で繋がっています。

 

5個それぞれの腰椎に筋繊維がくっついて、伸びたり縮んだりして腰を動かします。

腰椎の動き

 

脳から腰を動かす方向の指示が出ると、これら筋繊維が絶妙のタイミングで息を合わせて腰をスムーズに動かします。

 

でも筋繊維のどれかが上手く息を合わせられないとき、ほかの筋繊維たちの力に負けて切れたり裂けたりします。

 

損傷するのは筋肉だけに限りません。

 

筋肉みんなの息が合っていれば5個の腰椎はしなやかなカーブを描きますが、そうでないときは連携不足の筋繊維が担当する腰椎は上下の腰椎との位置関係がいびつになります。

 

このときに腰椎を繋いでいる靭帯が切れたり、間にクッションの役割をする椎間板を押しつぶしてヘルニアを引き起こしたりします。

 

ぎっくり腰で傷める部分

 

高齢で骨が弱くなっている方だと圧迫骨折になることも。

 

ぎっくり腰になったときの対処

ぎっくり腰になてしまったらどうしたらいいのか?

何をしたらいい?逆に何をしたらダメ?

冷やす?

温める?

 

どこでぎっくり腰の治療を受ける?

整形外科?

接骨院?

鍼灸?

 

いろんな疑問がわいてくると思いますが、一概にコレをしたらOKというのはなくて、先に述べた損傷した部分によっていろいろ変わってきます。

 

ぎっくり腰になったら動かないほうがいいのか

答えは

ぎっくり腰になっても動ける範囲で動くほうが吉

です。

 

昔は医学では3日ほど安静、つまり3日寝とけと言ってましたが今はぎっくり腰になった直後からでも動ける範囲で動きましょうと言ってます。

 

あくまで”動ける範囲”なので、例えば痛くて立ち上がれないとか寝返りするだけで激痛とかなら安静にしておきましょう。

 

立って歩くのは痛くて無理だけど四つん這いなら痛いけどできるとかなら四つん這いで動いても可です。

 

腰を真っ直ぐしたら痛くて歩けないけど前屈みなら歩けるというのでも可です。

 

でも、動いていて痛みが酷くなるようならその動かし方は止めておきましょう。

 

ぎっくり腰は冷やす?温める?

答えは

ぎっくり腰は冷やす

です。

 

ぎっくり腰は急激な力によって組織が損傷するケガの類なので、グキッとやってしまう足の捻挫とかと同じです。

 

損傷組織の毛細血管が裂けるので内出血します。

 

内出血すると熱と痛み物質が放出される炎症反応をおこします。

 

冷やすと毛細血管が縮んで内出血を抑えることができるので痛みが和らぎます。

 

逆に温めると逆に毛細血管を広げてしまって炎症を促進させるので痛みを誘発させることになります。

 

たまにぎっくり腰になってお風呂で温めた、なんて人がいますが、やめておきましょう。

 

ぎっくり腰の治療はどこへ行くべき?

そりゃ接骨院ですよ!と言いたいところですがそうはいかないのが現状です。

まず整形外科、接骨院、鍼灸でどんな治療をしてくれるかというので違いがでてきます。

 

整形外科のぎっくり腰治療

整形外科の一番の強みはレントゲンやMRIなどの画像検査で骨折や椎間板ヘルニアを見つけてくれることでしょう。

 

神経ブロック注射は痛みを感じる神経を遮断(ブロック)する、簡単にいえば麻酔みたいなものなので、運が良ければ注射一本で嘘のように改善することもあります。

 

逆に痛みの原因になってる場所が一つでなかったり、痛いところが主原因でなかった時は全然効かないこともあります。

 

接骨院・鍼灸院のぎっくり腰治療

ここでは整形外科以外のいわゆる民間療法ということで接骨院・鍼灸院・ついでに整体も纏めて解説します。

 

これら民間療法のぎっくり腰に対する治療施術は、術者によってやってることがバラバラなので接骨院だからこう、整体はこう、というのはありません。

 

鍼灸治療については鍼と灸を使うのは当たり前ですが、身体のどこにどう鍼灸を打つのかは流派がいっぱいあるのでこれも一概に鍼灸治療はどう、ということは言えません。

 

接骨院はだいたい電気治療・マッサージを主体に施術するところが多くありますが、ボキバキ骨を矯正する施術法を使ったり、特殊なな器具を使ったりするところもあります。これは整体にも同じことが言えます。

 

要するに

民間療法は術者の技量で非常に激しく効果に差が出るので業種による良し悪しは一概にいえない

てことです。

 

ぎっくり腰治療のおすすめは?

ざっくり言うと腰だけでなく足の指先やふくらはぎに痺れが併発してるようだと椎間板へルニヤの疑いがでてくるので、まず整形外科に掛かったほうが良いかもしれません。

 

特に痺れだけじゃなく足指が動かせない、力が入らない症状は運動神経障害といってモロ椎間板ヘルニアの症状なので、民間療法に行くのはやめておいたほうが良いでしょう。

 

腰が痛い、脚にジンとした痺れ感がある、というのであれば整形外科以外も選択肢に入れて可です。

 

上で書いたように、整形外科は画一的な治療になるのでどこの整形外科でも結果はそう変わりませんが、こと民間療法に関しては術者の技量に結果は大きく左右されます。

 

なので民間療法にかかるときは信頼のある術者を慎重に選びましょう。

 

あなたが明石市や神戸市にお住まいなら、ぜひ当院にご相談ください。

 

 

 

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